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子どもも高齢者も集える、その名も“みんなのおうち”

6月から嵐山で実施されている交流会「みんなのおうち」。誰でも立ち寄れる地域の“居場所”です。子どもから高齢者まで、さまざまな顔ぶれがそろうとのこと。参加すれば、新たな出会いがあるかもしれませんね。

冨山さん(左)と金沢さん(右)

「スタッフも楽しみながら活動しています。子どもや高齢者を地域で見守るきっかけになればうれしいです」と話す冨山さん(左)と金沢さん(右)

「会場は『嵐山寮ひろさわ コミュニティカフェそわか』。前回は子どもを連れたママ、地域に住む男性の方が来てくれました。子どもたちを見て『かわいいな~』『元気やな~』と、目を細めるご高齢の方もいましたよ」。そう話すのは冨山清美さん。「みんなのおうち」の主宰者です。

3カ月に一度のペースで開催。時間内は出入り自由で、誰でも無料で参加できます。
会は冨山さんと協力スタッフが運営。金沢さんもその一人です。

「冨山さんとは、子ども同士が同級生。ほかにもPTAが縁で知り合ったお母さんたちが協力しています」

スタッフは、それぞれの得意分野を生かして活躍しているのだとか。
「私は精神科の看護師や相談員をしています。交流する中で、悩みがあれば話してもらえたらと思っています」と冨山さん。
金沢さんは「ベビー・キッズ用の雑貨や粘土作品など、優しさと癒やしを伝えられる大好きな手作りの品を並べています。『手作りなの?』『温かみがあっていいですね』など、参加者との会話にもつながります」。

経験を踏まえ、より参加しやすい会に

前回の開催時の様子

前回の開催時の様子。手作りの品を持ち寄ったスタッフもいました

「みんなのおうち」のベースとなる活動は12年ほど前からスタート。冨山さんが自宅を開放し、交流会やリサイクル品の交換会を行っていました。

「子どもが小さかったので、ママ友たちで集まる場にしようと企画。部屋はおもちゃや本をたくさん置いて、子どもが自由に遊べるスペースに。私が小さいころは近所の人の家の庭で遊び回っていたので、そんな思い出を今の子どもたちにもつくってほしかったんです」(冨山さん)

看護師の仕事に復帰してからは定期開放は中断しましたが、2年前に再開。子どもだけではなく、幅広い年代の人が訪れています。

「患者さんと接しているうちに、悩み事を気軽に話せるコミュニティーが大事だとあらためて感じるようになりました」(冨山さん)

そんな冨山さんですが、気になることもあったのだそう。
「たびたび、個人の家よりも開放的なスペースの方が行きやすいという声が聞かれました。特に、男性の参加者はほとんどいませんでしたし…。そこで、気軽に立ち寄りやすいコミュニティースペースでの開催を計画したんです。老若男女、たくさんの人に来てもらい、優しい言葉と手作りの温かさがあふれる会になればうれしいです」

金沢さんも「ほかのエリアからの来訪も歓迎!共通の趣味や話題があれば、会話も盛り上がると思います」と言います。
ゆったり過ごしてほしいとの思いが「みんなのおうち」という名前に込められているそうですよ。次回は9月11日(日)午前10時~午後4時。

次回の「みんなのおうち」
※参加無料

〈日時〉9月11日(日)午前10時~午後4時
〈会場〉嵐山寮ひろさわ コミュニティカフェそわか(右京区嵯峨広沢南野町26−2、市バス「広沢御所ノ内町」停から徒歩2分)
〈問い合わせ先〉金沢さん=Mail:diamond7.19@i.softbank.jp

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