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「梅カフェ」でつながる地域の輪

6月、右京区梅津学区に開設された「梅カフェ」。地域の誰もが楽しく過ごせるようにと、スタッフが奮闘中です。訪ねてみれば、新たな出会いが待っているかもしれませんよ。

「始める前は不安でしたが、多くの人が来てくれてうれしいです」と話す中村さん、上谷さん、木村さん、溝内さん(右から)

「気軽に立ち寄り、交流できる場所を梅津につくりたいと思ったんです」とは、「梅カフェ」を立ち上げた中村朋子さん。この日は中村さんをはじめ、主要スタッフの上谷由紀子さん、溝内啓介さん、木村光助さんの4人が集まってくれました。

地域の交流拠点として開設された「梅カフェ」は、奇数月の第1日曜日、午前10時30分~正午に開催。参加は無料です。

「開催中は出入り自由。これまでにオープン月の6月と7月に実施し、それぞれ15人ほどが集まりました」。友達と来た高齢者、散歩をしていた親子など、顔ぶれもさまざまだったそう。

前回は参加者同士でおしゃべりを楽しんだり、スタッフが発案したミサンガづくりをしたり。ミニコンサートも行われ、にぎやかなひとときになったようです。

上谷さんは「顔も名前も知らなかった人たちが意気投合して、盛り上がっている様子も見られましたよ」と話します。

運営する約15人のスタッフは全員ボランティア。開催後はミーティングを開き、次回に向けて企画のアイデアを出し合っています。

「9月には絵手紙づくりをしようかと考え中。今後もいろいろなイベンを企画していくので、楽しみにしてくださいね」(中村さん)

開催時の様子。スタッフを交え、会話も弾みます。
ミニコンサートでは、アコーディオンやギターが披露され、一緒に歌いだす人もいたとか

認知症の人も集える場所に

看板を目印に中へどうぞ

「梅カフェ」は、中村さんがすすめる認知症の人のネットワークづくりを目指す「梅津オレンジプロジェクト」の一つとしてスタート。

「そのため、当初は『梅カフェ』も認知症の人を対象としたものにする予定だったんです。でも…」と中村さん。

「対象を限定しては、認知症への理解は進みません。認知症の人を地域で支えるためにも、誰でも参加可能なカフェにしようと、スタッフと話し合って決めました」(中村さん)

「『地域の会合を開きたいけれど、集まれる場所がない』という声があったことも、対象を広げた理由です」とは木村さん。

こうして、近隣住民が集える現在の形になった「梅カフェ」。

「もちろん認知症の人も参加OK。専門知識を持ったスタッフもそろっていますよ」と中村さん。

溝内さんは「この場所で、認知症は特別な病気ではないと知ってもらうことが目標。徐々に地域に溶け込んでいきたいです」。

「ここで仲良くなり、ちょっとした悩みを相談し合えるようになればと思います。ボランティアスタッフも募集中。多くの人と、この場所をつくっていきたいです」(中村さん)

「梅カフェ」(右京区梅津徳丸町17-6 コープうめづデイサービスセンター内)の次回の開催は9月6日(日)午前10時30分~正午。参加無料。飲み物(お菓子付き)は300円。問い合わせは梅カフェ事務局=TEL:080(4752)6907=まで(月~土、午前11時~午後4時に受け付け)。

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