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試写室・劇場から

劇団☆新感線35周年オールスターチャンピオンまつり
「五右衛門vs轟天」

6月30日(火)まで、シアターBRAVA!にて公演中

©2015『五右衛門vs轟天』/ヴィレッヂ・劇団☆新感線 (写真)相澤心也

理屈抜きの面白さ!二大キャラが時空を超えて激突

幅広い人気の「劇団☆新感線」が今年35周年を迎えた。その記念となる今回の舞台は、これまで上演された演目の中でも、最強の人気キャラクターである「石川五右衛門」と、「剣轟天(つるぎごうてん)」との激突という、W主演の大活劇となった。

物語はこう。近頃、素行の良からぬやからが横行し、世の中が乱れ気味。それは、どうやら希代の大泥棒・石川五右衛門(古田新太)の子孫たちの仕業らしい。そこで、五右衛門から、子孫を作る能力を奪うために、おバカで女好きだが、徒手空拳のアクションと不死身の肉体を持つ轟天(橋本じゅん)が、五右衛門のいる安土桃山時代にタイムスリップ! そこで五右衛門一派と戦うはずだったのだが、そこはくせ者の「劇団☆新感線」、一筋縄でいくわけもなく…。

大音響の音楽、舞台上から客席を射る強烈なライト、次々と登場するハイテンションの異形のキャラクターたち、ド派手な衣装に、歌あり、踊りあり、アクションあり、笑いあり、おまけにちょっとわいざつで。また、二幕目では、五右衛門と、マローネ・ド・アバンギャルド(高田聖子)という女王キャラの女性が、摩訶不思議な状態におちいる。オイシイ見どころもあり、これはもう、理屈抜きの面白さだ。

(文筆業 あさかよしこ 

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