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試写室・劇場から

フライト・ゲーム

9月6日(土)からT・ジョイ京都ほかで公開

©2014 TF1 FILMS PRODUCTION S.A.S. - STUDIOCANAL S.A.

航空機がアブナイ密室となる!
サスペンスアクションの注目作

いやはや最後まで目が離せず、ハラハラ・ドキドキのアドレナリン噴出! 飛行機を舞台にしたパニック映画は数々製作されてきたが、これもよく練られた面白い作品だ。正体が全く見えない犯人、外からの救援を呼べない“空とぶ密室”という設定で、緊迫感がどんどん増していく。

リーアム・ニーソン演じる航空保安官ビルは、機内警備のためにニューヨーク発ロンドン行きの飛行機に乗り込んだ。それはいつもと同じ職務になるはずだったが、仕事用の携帯電話に送信者不明のメールが届く。ビルの行動を監視しているかのような内容に驚くが、さらに指定口座に送金しなければ、20分ごとに機内の人間を殺すというメールが入り…。

乗客の間にパニックを起こさせてはいけないという気配りをあざ笑うかのように事態はどんどん悪くなり、疑心暗鬼の空気が機内にはびこってくる。犯人はいったいだれか? そしてその目的とは? 乗客や乗務員それぞれがどことなくワケありで、壮絶なクライマックスに向け、先の読めない展開に夢中になる。

メールという現代的なツールをうまく使っているなと思う。ジュリアン・ムーアほか共演。「アンノウン」の監督ジャウマ・コレット=セラが、今回も思いきりのいい演出で魅了する。

(ライター 宮田彩未 

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