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試写室・劇場から

七月特別企画公演 前川清・左とん平・大和悠河

大阪新歌舞伎座で7月25日(木)まで公演中

前川清の底力で見せる、痛快なエンターテインメント

前川清がデビューから45周年を迎えた。

直立不動に近い姿勢で、数々のヒット曲を丁寧に歌い、独特のひょうひょうとした持ち味と、不器用そうでいながら、どこかすっトボケたような語りや芸風で、45年間、変わることない人気を保ち続けている。これはすごい。その彼を座長に据え、ベテランコメディアンの左とん平、元宝塚男役トップスターの大和悠河、大衆演劇の花形・門戸竜二などが繰り広げるこのステージは、ほのぼのと心地よい。

第1部は、ひょんなことから、東海道を旅する桃千代一座に紛れ込んだ、紙くず屋の親方(左)とその見習いの清太郎(前川)が、わけあり看板娘・お蝶(大和)との恋や、ヤクザとのドタバタに巻き込まれながら旅を行く「東海道凸凹珍道中」。

第2部は、「オンステージ ザッツ エンターテイメント」。ここは、円熟味の加わった前川清のヒット曲満載。そこに、75歳左とん平の味のある歌(聴かせます!)、大和悠河のダイナミックなダンス(驚きのプロポーション!)、門戸竜二と速水映人による女形の舞(これは美しい!)が加わって、舞台も客席も盛り上がる。

実は、ここだけの話だが、オンステージには、写真撮影OKというサービスシーンもあるので、カメラ持参も可。

(ライター あさかよしこ 

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