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見栄えだって味のうち お弁当は詰め方次第

家族のためのお弁当。味と同様、“見た目”だって大切です! 今回の特集は「お弁当の詰め方」。1ページ目では、おかずとお弁当箱をお店に持ち込み、定番のおかずを料理人に詰めてもらいました。2ページ目では、おかずを詰めるテクニックを紹介。詰め方を工夫するだけで、毎日のお弁当がもっとおいしくなるかもしれませんよ。

同系色を対面に置くとバランスよし

中国料理「煌庵(こうあん)」
林誠一郎さん

林さんにお願いしたのは、“コロッケ弁当”。色合いもきれいで、にぎやかな雰囲気になりました。

「深さのあるお弁当箱なので、コロッケや卵焼きの下にはレタスとスパゲティを敷いて高さを出しました。中国料理では前菜を盛り付けるときなど、同じ色を対面にもってくると統一感が出てバランスよく仕上がるといわれています」と林さん。なるほど、ケチャップスパゲティの向かいにトマト、その向かいにしば漬けが入っていますね。

最後に、中華料理の技法で飾り切りしたキュウリとカマボコを添え、ごはんとおかずの間をちょっと目隠し。「色合いがさみしく感じたので、プラスしました。ちょっと添えると雰囲気が変わります。もちろん、飾り切りでなくても構いませんよ」

味移りを防ぐ、ハムカップ

イタリア食堂コロンボ
吉村雅博さん

「お弁当を作るときも、定食を作るようにメインや副菜のおかずを決め、盛り付けます。赤や黄色といった食材の色に加え、おかずについた焼き色など、パッと見たときにおいしそうに見えて、食欲がわくような色を入れておきたいものです」と吉村さん。

リンゴや卵焼きなど淡い色のおかずの隣にはホウレンソウなど、色の濃いものを置くことで、おいしそうに仕上がりました。ハンバーグの間にもサラダ菜が挟み込まれていて、単調な印象になるのを防いでいます。

ロースハムを6等分して作ったカップにはポテトサラダを。「サラダとハムは一緒に食べても違和感ありませんし、隣のおかずの味が移らないようにもできます」(吉村さん)。ハムを仕切り代わりに使うなんて、アイデアですね。

切り方やふりかけ方を工夫して変化を

フランス料理「RACINE(ラシーヌ)」
今達光朗さん

定番中の定番、から揚げとウインナーを使ったお弁当を詰めてくれたのは今達さん。

「この2つは同系色なので、かぶらないように、間にブロッコリーを置きました。偏らないようにするには、きっちり隙間なく詰めること。卵焼きも、お弁当の高さに合わせて大きくワンカットで入れています」とのこと。ウインナーと卵焼きの切り口を上向きに置いてあることも、お弁当に立体感を与えています。さらに見えないところにワンポイントが。

「ウインナーを安定させるために、下にマッシュポテトを敷いています。ウインナーがずれにくくなり、深いお弁当箱なら底上げにもなります。ポテトサラダやスパゲティを敷いてもいいですよ」(今達さん)

ご飯に斜めのラインでかけたふりかけも、なんだかスタイリッシュ。いつもよりオシャレなお弁当になりますね。

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