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みんな自分に合う仕事、どうやって選んでるの!

みんな自分に合う仕事、どうやって選んでるの?

結婚や出産などをきっかけに、働き方を見直す女性は多いのでは? でも、“どんなスタイルが今の自分に合うのかよくわからない”というのも本音かもしれませんね。読者の体験談とキャリアカウンセラーの意見をもとに考えてみませんか。

ご意見番

オムロン パーソネル(株)京都支店
人材開発・管理グループ
チームリーダー
キャリアカウンセラー
田平佳代子さん

登録面談や請負施設での運営フォローなど、さまざまな業務を担当。一児の母
京都ジョブパーク
マザーズジョブカフェ
女性再就職支援コーナー
キャリアカウンセラー
石峰朱実さん

女性の就業相談や再就職支援セミナーなどの講師ほかを担当
(伏見区・Sさん・43歳)

40代でやりがいのある仕事にカムバック

【今の仕事】銀行で営業職。月~金、午前9時30分~午後4時45分勤務。契約社員(1年ごとの更新)
【就職した時期】2010年4月
【子ども】15歳・11歳の2人

大学卒業後、11年銀行で事務職をしていたSさん。第一子出産後、職場復帰するも、1年半で退職。その後、事務のパートに出たこともあったそうですが、基本的には子育てに専念していました。
しかし、下の子が小学校高学年になったのを機に「将来続けていける、やりがいのある仕事を見つけたい」と再就職を決意。夫の収入減と、子どもの教育費の増加も大きな理由だったそうです。
現在の勤め先は、就職情報誌で見つけたそう。
「以前は事務職でしたが、銀行での経験を生かしたくて応募しました。前の職場と違い、多くの金融商品を取り扱う銀行でしたので、一からの再スタートでしたが…。採用後、人事の方から聞いた話では、主婦経験のある人を求めておられたとか。きめ細かい応対などが採用のポイントになっていたようです」
入社1年目は、研修や勉強の日々。「同期の女性たちと励ましあいながら頑張った」とのこと。「でも、主婦をしているときとは違い、限られた時間で、仕事、家事、育児や地域の活動をこなすので、毎日が充実しています。日経新聞を毎朝欠かさず読むようになり、自己啓発も心がけ、英会話にも奮闘中です」

  • 【石峰さん】「過去に事務職だったから」と職種にこだわらず、自分のスキルや持ち味に合った仕事をうまく選んでいらっしゃいますね。今回の方の職場は、未経験者の採用もあったそうですが、金融機関は専門用語が多く、時間管理や守秘義務などのルールも厳しいため、こうした感覚が身についた経験者が歓迎されることは多いです。
  • 【田平さん】前向きに働いておられる姿が目に浮かびます。そんなお母さんなら、家族も応援したくなりますね。家事や育児中心の生活からの久しぶりの職場復帰となると、家族の同意や応援は必須ですよね!


(伏見区・Yさん・38歳)

子どもが小さいうちは単発バイトで

【今の仕事】月5日程度、土日のみの単発派遣業務。午前10時~午後6時に、大手スーパーで試食販売など
【就職した時期】今年の2月ごろ
【子ども】幼稚園年長・2歳の2人

「単発派遣」に登録し、夫が自宅で子どもを見てくれる日に限定して働くYさん。幼稚園の行事がある日を外すなど、都合に合わせて予定を組めるのが魅力だそうです。
「仕事をする一番の理由は、子どもの教育費。それと、私は子育てだけだと煮詰まってしまうようで、離れる時間を持つほうが、子どもといい関係を持てる気がします」
数年後には、結婚前にしていたパソコンでの制作の仕事に復帰したいと思っているとか。
「在宅でこの仕事ができないかを調べましたが、土日の単発バイトのほうが収入が多く、平日の子どもの病気にも対応しやすい。思い切って畑違いの職種へと変更しましたが、楽しく働いています。しばらくはこの形で働き、いずれ勉強しながらパソコン関係の資格を取って、フルタイムで復帰…というふうに、ステップアップしたいな」

  • 【石峰さん】その都度の働く目的や環境に合わせて目標設定をしていらっしゃいますね。「下の子が○歳になる△年後は××の資格を取ろう」など、もう一歩具体的に考えてみてもいいと思います。そして、こうした目標は一回考えたらおしまいではなく、何度も定期的に見直すのがおすすめです。
  • 【田平さん】“今の自分に合う働き方”を上手に選んでおられると思います。働きたい理由が明確で、何を優先して仕事を選ぶかをしっかり考えられているからですね。

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